画廊香月

池田龍雄展「我が心のなかのメルヴェーユ」
神田日勝 記念美術館 生誕75周年記念事業

Tatsuo Ikeda exhibition

2014年12月 9日(火) - 12月23日(火)
池田龍雄展「我が心のなかのメルヴェーユ」
神田日勝 記念美術館 生誕75周年記念事業

「芸術は真実を気付かせてくれる嘘である」
   パブロ・ピカソは云った。


「芸術は命懸けの遊びであり、命懸けの闘いである」
   池田龍雄は云う。


私といえば、
  「函のなかに希望はあるの?」  
3.11以降、この問いかけとともに、
    〝 画廊香月〟を銀座に開いた。


芸術が問いかけをしないで何を芸術と呼ぶのか。
     答えなんかでなく答えの無い問いかけ。
答えの用意されているものに質問する勇気はない。
     どこまで遊戯で応えられるのか。


探しているものにかたちを与え、人間の在処(ありか)を求める。
   その問いを追いかけて、追いかけて、眼差しの果ての果てまで夢見る。
15才で死ぬ為に生きた少年特攻隊・池田龍雄は、何故描くのか。
   描くことでしか生きられなかった氏の膨大なオブジェや絵画の痕跡たち.....」


このたび、神田日勝記念美術館で初めての池田龍雄展が開催の運びとなりました。
心から喜び深く感謝致します。会場の都合上、代表作や大作は展示出来ませんでしたが、小さな作品のなかから特別に厳選致しました。
来館された多くの人々の自分史を見つめるきっかえとなれば嬉しいです。


画廊香月 香月人美


池田龍雄 略歴
1928年   佐賀県伊万里市に生まれる
1945年   海軍航空の特攻隊出撃寸前で終戦を迎える
1948年   多摩美入学、岡本太郎、花田清輝、安部公房らの戦後アヴァンギャルド芸術運動に参加
1954年   最初の個展  以来現在まで国内外で展覧会多数
1955年   神奈川県立近代美術館「今日の新人展」以後、国立近代美術館、東京都都美術館、各地の美術館の企画・主催展覧会に多数出品
1972年   無窮運動『梵天の塔』を始動  現在も続けている
1984年   横浜市民ギャラリーで「池田龍雄展」
1985年   伊東市、池田20世紀美術館で「池田龍雄の世界展」
2010年   山梨県立美術館、岡本太郎美術館、福岡県立美術館にて、回顧展『アヴァンギャルドの軌跡』を巡回
2012~13年   「ベストセレクション日本近代美術の100年」国立近代美術館
「TOKYO1955~1970年」ニューヨーク近代美術館(MOMA)


〈海外展〉
オックスフォード(イギリス)、ポンピドーセンター/パリ(フランス)、ロサンゼルス、シカゴ(アメリカ)、ポーランド、韓国、インド等、文学・映画・演劇等ジャンルを超えた交流を深め舞台装置など多数手がける

〈主な作品〉
シリーズとして『化け物の系譜』『食獣記』『百仮面』『楕円空間』『解体類考』『BRAHMAN』『万有引力』『場の位相』等

〈著書〉
『絵画の距離』『夢・現・記』
『蜻蛉の夢』『芸術アヴァンギャルドの背中』『池田龍雄画集』『視覚の外縁』

<パブリックコレクション>
東京都美術館  富山県立美術館  佐賀県立美術館  山梨県立美術館  横浜市民ギャラリー  国立国際美術館  世田谷美術館  徳島県立近代美術館  広島市現代美術館  高松市美術館  新潟市美術館  東京国立近代美術館  三重県立美術館  板橋区立美術館  練馬区立美術館  栃木県立美術館  群馬市立美術館  愛知県美術館  和歌山県立近代美術館  宮城県美術館  パーフェクトリバティ教団千葉市美術館  福岡市美術館  宇都宮美術館  名古屋市美術館  町田市国際版画美術館  福岡県立美術館  東京アートミュージアム  他


池田龍雄展の開催にあたって
                   

神田日勝記念美術館々長・学芸員 菅 訓章

「蜻蛉の夢」という池田龍雄の絵画論集がある。新聞連載の文章に幾ばくかの小論を加えたもので、画廊香月のオーナー香月人美さんから頂戴した,今、それに眼を通している。この画廊は緑川俊一さんの個展で訪れたのが最初である。その当時僕は企画展を担当した「神田日勝と新具象の画家たち」展の日本美術史上における同時代の画家たちに思いをめぐらせていた。池田龍雄氏はその一人であり,今なお精力的に作品を制作され,多くの個展を始め展覧会に出品を続けている。
画家個人とも画廊香月で出会った。香月人美さんの画廊は池田龍雄展を中心に企画を展開する熱烈な池田氏の支持者である。
それにしてもその年は随分と池田氏に遭遇した。黄昏の銀座の画廊街で偶然の遭遇を繰り返し,丸木美術館、青梅市美術館等で作品展を渉猟し。REIJINSHAの個展では乾杯の発声という場を与えられた。
 画廊香月の語らいでは氏の社会観や歴史認識に触れ,衰えを知らない青春を感じ,もう一方で神田日勝の晩年の作品にうかがえるシュールと池田作品に時代的共通性を感じた。
本展により池田龍雄の業績の一部に触れることが出来れば企画者の望外の喜びであり,軽井沢のアトリエで作品の選定、梱包、画家との調整に当たられた香月人美さんに深甚なる謝意を表したい。


主催/展覧会事業実行委員会・画廊香月
共催/神田日勝記念美術館・神田日勝記念美術館友の会
後援/鹿追町・鹿追町教育委員会・鹿追町文化連盟
助成/公益財団法人 朝日新聞文化財団


神田日勝記念美術館
〒081-0292 北海道河東郡鹿追町東町3丁目2 TEL 0156-66-1555
http://kandanissho.com/